MRI (Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)とは 

MRI 検査は、強力な磁石(当院では 1.5T)でできた機械の中に入り検査を行います。 磁気と電波を利用して、体の様々な部位を、様々な断面で撮影する検査です。 

MRI 検査の特徴

・X 線を使用しません。( 被曝がありません)
・強力な磁石と電波を使用して検査を行います。
・人体の様々な場所を様々な断面で撮影できます。
・検査による痛みはありません。
・CT などと比べると検査時間が長くかかります。(20 分~1 時間:平均 30 分)
・大きな音がします。(ヘッドホンや耳栓で音を軽減します)

 

MRI 検査でわかること

 MRI 検査では、様々な種類の画像を撮影し、コントラスト(色)の違いを見比べてその 病変がなんなのかを特定していきます。X 線検査(レントゲンや CT など)でわからない、 もしくはわかりにくい病変を描出することも出来ます。下に例を載せていますが、その他 様々な疾患の検査を行うことが可能です。 

【頭部】

頭部


【胸腹部】

胸腹部


【整形領域】

整形領域

MRI 検査前の注意事項

MRI 検査では磁気と電波を利用しています。そのため、体内・体外問わず金属や機械が あると画像、人体に対して様々な影響を及ぼす場合があります。検査前には必ず問診を行い 検査できるか確認しますが、MRI 検査を受ける目的で来院される方はなるべく装飾品など 身につけず身軽な格好で来院されるのをおすすめします。問診の内容によっては検査を行 うことができない場合がありますので、ご了承ください。 

下にあるような電子機器や体内金属がある人は検査を受けることが出来ない場合がありま す。下記項目に該当される方は必ず事前に申し出てください。 

:検査を受けることが出来ません。 

:場合によっては検査を受けることが出来ません。 

:入室前に取り外していただくもの


心臓ペースメーカーや埋込型除細動器
人工内耳
古い人工心臓弁(1970 年頃より以前)
その他 MRI 体内埋込み型医療機器(条件付き MRI 検査可能なものを含む)
磁石で着脱したり、機能する体内埋め込み物
妊娠、または妊娠している可能性がある方   など… 

※近年、心臓ペースメーカーなど条件付きで MRI に対応している埋込み型医療機器があり ますが、当院では検査を行うことができません。  

手術で脳動脈瘤のクリップを入れている方(特に 2000 年以前で材質不明)
目など決定臓器に金属片、弾丸などが入っている方、または可能性のある方
その他手術やケガ、仕事などで体内に金属が埋め込まれている方
閉所恐怖症の方
イレズミ、タトゥーがある方  など…   

機械類 時計、携帯電話、補聴器 など…
貴金属類 メガネ、アクセサリー、ヘアピン など…
その他身につけているもの 入れ歯、鍵、ライター、カイロ、湿布 など… 

その他わからないこと、気になることがあればお気軽にスタッフに申し出てください。  

MRI 検査の手順

1.検査時間は 30~60 分程度で、検査内容によって異なります。
2.撮影はベッドに寝た状態で行っていきます。
3.検査中は撮影部位が機械のトンネルの中心になるようにベッドが動きます。
4.撮影中は工事現場のような大きく様々な音が鳴ります。音の対策として、ヘッドホンや 耳栓を使用して検査を進めていきます。
5.検査中はブザーを持っていただきます。何かあった時はブザーで知らせて頂ければ、検査を行っている技師と連絡が取れるようになっています。 

MRI 検査の手順